早めの検査が大切
病気の治療をスムーズにするためには、「早期発見」が何より大切です。しかし、疾患によっては検査を行わず、様子を見て行けば良いものもあります。当院では、問診や診察、また患者様が受けた健康診断の結果などから、必要と判断した場合に検査をお願いしております。
検査を受けることの一番のメリットは、より的確な診断が早期につけられることです。さらに、検査の数値から、疾患の程度や経過を評価することもできます。現在の病状を客観的なデータで見ることによって、いろいろな情報が得られ、適切な治療ができることもメリットのひとつです。
検査そのものが嫌だったり、何か病気が発見されてしまう不安があり検査に消極的な方もいらっしゃいます。しかし、わからないままの状態を続けていることもリスクとなります。検査についてその内容や必要性、受けることによる利点などもわかりやすく説明した上で、必要な検査をお勧めします。
当院で行える検査
院内で行える検査は以下のものがあります。
- レントゲン検査:各部位に対応いたします
- 心電図・ホルター心電図検査
- 超音波検査(予約になります):甲状腺・頸動脈などの血管・心臓・乳腺・腹部(肝臓、膵臓、腎臓、前立腺など)
- 上部消化管内視鏡検査(予約になります):胃カメラ
- 視力検査・聴力検査
- 簡便な血液検査:貧血検査・炎症反応(CRP)・ヘモグロビンA1c(HbA1c)・血糖値
- 尿検査
- 感染症迅速検査:溶連菌・インフルエンザウイルス・RSウイルス・アデノウイルス・マイコプラズマ など
レントゲン検査
胸部、腹部、四肢など様々な部位のレントゲン撮影が可能です。また、骨粗鬆症もレントゲン検査を使用して推測することができます。撮影に伴う放射線の影響はほとんどないと考えられておりますが、女性で妊娠中の方やその可能性のある方は検査を行う前にお知らせください(超音波検査などの代替検査が可能な場合もあります)。
胸部では、肺の炎症や腫瘍性の病変の有無や、心臓の大きさ、胸部大動脈の状態、胸膜の肥厚の有無、胸椎の状態などを評価いたします。
腹部では、胃や腸管の状態、便の貯留状況、腹部大動脈、胸椎や腰椎・骨盤の状態などの評価を行います。
四肢については、骨折の有無や関節の状態などを観察いたします。その他、種々の部位に対しての撮影が可能です。
心電図検査・ホルター心電図検査
電極を胸に付け、心臓の動きを計測するものです。不整脈がないか、脈拍が早くないか、遅くないか、波の形に異常がないかを判断します。
ホルター心電図検査は、24時間電極を付けていただき、症状の出現と心電図異常の関連や頻度などが記録できます。健診での心電図異常のある方や胸痛や動悸などの症状のある方に行います。
心電図モニターも備えているため、容態の悪い患者様の持続的な循環動態、呼吸状態を観察することができ、搬送などが必要な場合でもクリニック内で安全に待機することができます。
血液検査
血液を調べることにより様々な情報が得られます。身体に炎症が起こっていないか、貧血がないか、また肝機能や腎機能がどうか、診断は何か、治療の効果・副作用の有無などがわかります。血液検査では、様々な検査項目があるため、目的にあった検査項目を選択し、結果を評価いたします。
血液検査は、その日のうちにできる場合もあります(血算、CRP、ヘモグロビンA1c、血糖値)が、空腹時の採血が必要な場合もあるため、改めてご来院いただき採血を行わなければならないこともあります。。
尿検査
尿検査は、尿路感染症の有無や、蛋白尿、糖尿、潜血などがないか、場合によっては悪性細胞が出てきていないかなどを判断するためのものです。特に、泌尿器系疾患の疑いがある場合、とても大切になる検査です。
内視鏡検査
当院では、上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラが可能です。経鼻及び経口いずれの方法でも行えます。
食道や胃、十二指腸を観察することで、症状の原因や診断、病状の評価を行い適切な治療へとつないでいきます。
検査は、予約制となっております(予約時に検査についての説明や内服薬の確認、身体状況について問診と診察を行うようにしているため、初診時の検査は承っておりません。一度受診をしていただき予約することになります)。検査自体は、観察のみの場合は5〜10分程度ですが、生検する場合は少し長くなることもあります。検査前の処置(鼻腔、咽頭・喉頭麻酔)、検査後の説明などのため時間には余裕を持っていらしてください。
超音波検査
緊急性のない場合は、予約を取らせていただいております。超音波検査は、心臓、腹部、血管、甲状腺、また女性の場合では乳腺や子宮などの検査もでき、検査そのものによる痛みなどの苦痛がないのが特徴です。情報量も多く心臓や腸管などの動きを評価することができます。腹部の超音波を行う際は消化管内容物やガスの影響を受けやすいため事前に予約していただき、空腹の状態で検査をお願いしています。また前立腺や膀胱の観察が必要な場合は、排尿する前に検査をお願いすることもあります。
検査の流れ
当院での検査の流れは以下のとおりです。
1.診察(どういう検査が必要かを判断)
2.検査室に入って、検査(当日検査ができるもの)
3.検査結果をもう一度説明
4.終了
内視鏡検査と超音波検査、および空腹時の血液検査は基本予約制となります。
修正中
今後の展望について
今後は、訪問診療にも力を入れる予定でおります。これまで診てきた患者様を引き続き診させていただくことで、患者様が高齢になっても、安心して医療を受けられる体制を整えていきたいと考えております。
訪問診療をご希望される場合には、電話や受付でご相談していただければと思います。どうぞお気軽にお問い合わせください。
修正中
当院で行える検査
頚部
- レントゲン
- 超音波(甲状腺、頚動脈、頚部のリンパ節、耳下腺などの唾液腺など)
胸部
- レントゲン
- 心電図
- 超音波(心臓、乳腺、肋骨、胸部や背部の腫瘤など)
腹部
- レントゲン
- 胃カメラ
- 超音波(肝胆膵・消化管、腎臓・前立腺、子宮・卵巣、腹部大動脈などの血管、腹部の腫瘤など)
四肢
- レントゲン
- 超音波(四肢の血管、膝関節など)